木曜日, 7月 31

SMS


「ただいま!」と少しばかり張り切った元気な声を出して玄関のドアを開けた。

誰もいないと頭の中で分かっていても、部屋のドアを開ける度につい口にしてしまうのだ。

クセはなかなか直らないものだと自分に言い聞かせ、玄関に立った。

 

「ランプがつかない!」

いつもなら、センサーが人の動きを感知し、玄関のランプが勝手についてしまうが・・・

薄暗い玄関でしばらく立ちつくした。後ろのドアを半開きにしたまま、手を体の前に伸ばし、指先で壁のスウィッチを探った。

「センサーの電池が切れたのかな?感度が悪くなってぇ」

 

一瞬、さっきの「ただいま」を後悔した。

「おかえり・・・」という返事がしたらどうする?と妄想が働いた。

胸の鼓動が一瞬早まった。

 

指先がスウィッチを発見。早速、電気をつけ、明るくなった玄関周りをスキャンした。

「大丈夫。誰もいない」と意味なく胸をなでおろした。

 

玄関で靴を脱ぎ捨てて、弁当箱や空PETボトルが散乱している廊下を通って、洗濯物が部屋の片隅に山積みになっている狭い部屋に辿り着いた。

カバンをベッド先に置き、テレビをつけた。特に見たい番組はないが、なんとなくテレビから流れた音が聞こえると、気持ちが落ち着くのだ。

のどが渇いたので、再びキッチンへ戻った。テレビ横の白い壁につけた電子時計をみて、夜9時だと分かった。いつもより早い帰宅でなんだか得した気分になった。

 

水分補給をしている最中、ズボンのポケットに収めた携帯電話が鳴った。

メールだ!誰からかな?ポケットに手を突っ込み、携帯を取り出した。

携帯の窓で送信者名をチラッと見て、微笑んだ。

「アノ人からだ。」

好きな人からのメールだと分かり、テンションがすぐに上がった。

携帯を開き、「I miss you」の三文字が・・・

Now in bed with wife and Lin…thinking of you

                                                     ・・・つづく

出会いと再会


そうだ。
人の旦那さんを、僕が好きになってしまった。
いけないことだと分かっていながらも、僕には、この気持ちを抑えることが無理だ。

彼と僕は、同じ高校の先輩後輩という関係だった。
全寮制の高校だったため、国中から集まった一年生を、一刻も早く寮生活に馴染ませようと、責任感の強い彼は、我々後輩をいろいろと可愛がってくれた。

最初は、頼もしい存在の先輩だったが、知れば知るほど、気になっていった。
できることなら、彼と一緒にいたかった。いつか、僕の心の中に、彼の存在が。

けどそのとき、彼に告白することはなかった。
嫌われるのが怖かった。ずっと、このままの関係が続ければなと思った。

彼が高校を卒業する時は、正直悲しかった。
頭がよく、スポーツ万能だった彼は、高校を卒業してすぐ海外留学のオファーが来た。
その話を聞いた時、正直もう駄目かと思った。彼を諦めた。
彼との夢を、諦めざるをえなかった。

数年前、高校の同窓会で、再び彼と再開した。
高校を卒業して10年。まさかのことで、同窓会の後、近くのファミレスで朝まで話が盛り上がった。
その時に、彼が僕の会社の近くに住んでいることを知った。
そして、現在彼がすでに結婚していて、美人で、頭がよくて、キャリアーを持つできる奥さんがいることと、3歳になる娘を持つことも。

家族のことを話す時、彼は幸せそうだなぁと感じた。
ちょっぴりうらやましかった。
ちょぴり切なかった。

話の弾みで、高校時代のお互いの印象を話題にのぼった。
たいしたことないと思って、話のネタで、高校時代の彼に対する思いを告白しちゃった。
僕の告白を聞いた彼は、「うそーっ」と言い、大きな声で笑った。
「それは、そうよね。今はもう笑い話だよね」と自分を慰めた。
自分が格好悪いと思った。
やっぱり、告白するんじゃなかったと後悔した。
恥ずかしかった。

始発の時間になって、やっとファミレスを出て、駅まで二人で歩いた。
上り始めた太陽の暖かい日差しを頬で感じながら、駅までの距離がもっと遠ければなぁと何度も静かに神様に願った。
もう少しだけ、彼と一緒にいさせて。
もう少しだけ、彼の背中を目に焼きつきたいの。

駅の入り口で、彼が急に足を止めた。「どうしたの?」と僕が。
彼は、僕に振り向き、真剣なまなざしで僕の目をみて、こう言った。
「実は、僕も・・・君のことが、好きだった。」

自分の耳を疑った。

                                                                 ・・・つづく

O-saki ni shitsurei shimasu...


                                                        

Its 8:30pm, and I'm just home from work.
I shook off my suits and slipped into something better.
Finally, I can once again sit down and continue what I've started (and secretly vowed to continue on doing!) last night.
Blogging. 

Most of my japanese colleagues were still at the office when I bid 'sayonara' for the day.
Seems like they'll be staying up late again, as usual, in the office.
They sure seemed to like being cooked up in that office. 

'Osaki ni shiturei shimasu', is the normal greeting when you take leave.
Loosely translated, it means; 'I am going (home earlier than you) now, so please may I be excused?'

To whom did I address this greetings to?
Well, to all of my colleagues, seniors and also the head(s)/manager(s) of my department.
Its as if you're sorry to leave the office so early, that I can't bear myself to think that I would be enjoying some 'private' time while my colleagues are still 'toiling' hard in the office.
So in order to be polite, you ask for permission to be allowed to go back earlier than your superiors.

Some of you might think that its normal, since Japanese people are known to be hardworking, diligent, etc. Thats what we normally hear, read and see on tv, right?
Yes. Before I start working, I once believed in that image too.
But now that I'm part of it, I can now attest that not all of that image is right.

But Japanese people work long hours, don't they?
Yes, they do. Clocking 10 hours/day are my average working hours. 
My japanese colleagues usually clocks an average of 12 to 15 hours/day.
Also, some of them even go to the extent of coming to the office on weekends, because they claimed that they can concentrate better when there are less people moving around, less phone calls to attend to, less meetings to prepare, less paperwork to finish, etc.

Japanese people work long hours, but have anyone talk about the amount of work that the japanese accomplished within those long hours?
You'd be surprised to know that the amount of work that they managed to finish aren't that much. Well, at least thats the image that I had from my colleagues at work.

In plain words, I just don't think that they're productive. (enough)

水曜日, 7月 30

a new start...


Finally.
I've set up my own blog.
I realize its nothing new since almost all of my net-savvy friends have blogs of their own. 
Nevertheless, a start it still is.

I've always wanted to own one.
But I guess, I've kept on procrastinating since I don't think that I've anything interesting enough to share with others. 
I've always considered my life as bland, uninteresting and well, plain normal.
But then again, maybe its just me...

Thing is, I don't think I can conceal this urge anymore.
 So, here goes...